2019年5月13日月曜日

ピカチュウげんきでちゅうをエミュレータでプレイする

エミュ環境を作ったときのメモ。
マイクを使うゲームということで、設定や準備に少し工夫がいるのでメモ書きしておきます。

当時 2017 年、記事を書いている今は 2019 年なのでもしかしたら情報が古いかもしれません。

必要なもの

ピカチュウげんきでちゅうの ROM

どこにでも売ってる普通の N64 カートリッジ。バージョンは私が知る限り 1.0 しかないはずです。

N64 コントローラ

サードパーティ製でも可。

VRS ユニット

ピカチュウげんきでちゅうについてくるマイク機能用デバイス。エミュレーターを使う場合でもこいつは必要なので注意。

N64 の吸出し環境

ピカげんの VC は出ていないので N64 カートリッジからの吸い出し環境が必要です。私は Retrode2 でやりました。吸い出しの成功率は比較的高いソフトだと思うので大体の吸出し機ならいけると思いますが、できなかったらすみません。Retrode2 は本体と N64 プラグインあわせて 10000 円くらいです。

Raphnet の「Dual N64 controller to USB adapter」

「マイク(VRS)をどうやってエミュにつなぐのか?」という問題を解決すべく、Raphnet から出ている 2 人プレイ用 N64 アダプタを使います。値段は送料込みで 4000~5000 円程度です。

Project64

プラグインの関係でエミュは Project64 しか使えません。Project64d (デバッグ機能付き Project64)も問題なく使えます。Mupen もいけるらしいけど試してないです。

Project64 ... https://www.pj64-emu.com
Project64d ...  http://shygoo.net/pj64d/

手順

  1. Project64 の初期設定を済ませます。DL して展開して、ゲームが動く状態になれば OK です。
  2. ピカチュウげんきでちゅうを吸い出します。吸い出し方法は吸い出し機によって違うので各自で調べてください。
  3. Dual N64 controller to USB adapter をパソコンに繋いで、アダプタの 1 番のポートに 64 コントローラを、2 番のポートに VRS(ピカげんのマイク機能用デバイス)を繋ぎます。 ポートの番号はケーブルをよく見るとラベルや印で記されているはずです。
  4. コントローラのポートを正しく割り当てて VRS を使えるようにするためのプラグインをいれます。下のリンクに飛んで "pj64raphnetraw-1.0.6.zip" をダウンロードします。Download の文字の下にダウンロードリンクがあるはずです。2019 年 5 月現在は最新版が 1.0.6 になっていますが、もし今後バージョンが更新されて数字が変わっても「pj64raphnetraw」の最新版をダウンロードすれば大丈夫だと思います。http://www.raphnet.net/programmation/mupen64plus-input-raphnetraw/index_en.php#5
  5. DL したら展開します。そしてその中にある "pj64raphnetraw.dll" と "pj64raphnetraw_ports1and4.dll" をコピーして、Project64 フォルダを開き、"\Plugin\Input" フォルダの中に入れます。
  6. もう 1 度先ほど展開した pj64raphnetraw フォルダを開き、"libhidapi-0.dll" をコピーして、今度は Project64.exe と同じフォルダに入れます。

さて、コントローラに関してはこれでほぼ終わりなのですが、実はピカげんをエミュのデフォルト設定でプレイするとグラフィックがひどいことになってしまいます。

シャラララン……♪
「ピッカッチュー!」

デデーン

のっぺらぼうピカチュウのままプレイするのは嫌なのでグラフィックを直します。

  1. このバグは特定のグラフィックプラグインを使うことで解消できます。次のリンク先から GlideN64_Public_Release_4.0.7z を入手します。https://github.com/gonetz/GLideN64/releases
  2. 展開し、"\bin\Zilmar-specs" を開き、中にあるファイルをすべてコピーします。そして Project64 フォルダを開き、"\Plugin\GFX" フォルダの中へコピーしたファイルを入れます。

最後に Project64 を起動して、設定メニューから先程入れたプラグインを指定します。

  1. Project64 を起動し、Options -> Setting を開きます。そして出てきたメニューの左から Plugins をクリックします。
  2. "Video (graphics) plugin" に "GLideN64 Public Release 4.0"、Input (controller) Plugin に "raphnetraw ports 1 and 4" を指定してから Apply ボタンを押し、メニューを閉じます。
  3. Open Rom またはドラッグドロップでピカチュウげんきでちゅうの ROM を Project64 に読み込み、グラフィックが正常であることとマイク機能が正しく使えることを確認して終わりです。

昔調べたこととか

ピカチュウ認識単語リスト
https://pastebin.com/kzMQBeTq
他人のペーストビンだが自分でも調べて同じデータがでてきたからデタラメではない…が、このデータが実際のゲーム内処理に使われている証拠はないのでもしかしたら正確ではないかも

ピカげんのメモリとかの調査データ
https://docs.google.com/spreadsheets/d/10xTPOpu9ATANytJuuHW7ajzH-GaQD5GmZc5nfwkNXHo/edit?usp=sharing
中途半端