ランダマには特に決まったレースルールはなく、参加者同士で合意が取れれば自由にシャッフルの設定や使用許可技を変更できます。
とは言え時オカのランダマは設定項目が非常に多く、毎回ルールを話し合うのは面倒なので、いくつかメジャーなルールセットが用意されています。その中で最も人気なのが Accessible ルールです。
Accessible のルール
Accessible はかなりバグ制限に近いルールです。詳しいルールはここの Pastebin を見て欲しいのですが、「スーパースライド」「メガフリップ」などのいかにもなバグ技は概ね禁止されています。デクの樹の B1 スキップやジャブジャブの青スイッチスキップなど、バグ技を使わずにできるショートカットは許可されているものがほとんどです。
ただしそれなりに例外はあって、たとえばグラウンドジャンプは許可されています。それから着火遅延（Flame Storage）もなぜか許可です。しかしフックショットでゲルドの谷を越えたり、コッコジャンプを使って子供で砦に侵入するのはバグ技を使っていなくても禁止です。
スピードランに慣れている人にとっては違和感 MAX なルールですが、ランダマの人たちにとって技の許可禁止を決める論理はあまり重要ではなく、難しい技ができるかどうかで格差を作らないことを重視した結果このようなルールになったらしいです。 しかし炎の矢で闇の神殿に入るのは許可らしい…謎…
Accessible のシード設定について
Accessible ルールでやる場合はシード作成時にパッチツールの設定でプリセットを Weekly Accessible にします。ランダマのサイトのシード作成ページで実際にプリセットを指定した後それぞれの設定項目を見てみるとよくわかりますが、バグ制限ロジック、かつシャッフルの対象は「宝箱・NPC から貰えるアイテム・報酬アイテム・各地に落ちているアイテムのみ」となっています。
バグ制限ロジックというのは必ずゲームクリア可能なアイテム配置になるようシャッフルされるということで、たとえばハンマーの仕掛けの奥にハンマーが配置されていてバグ技を使わないと取れないとか、鍵を使う順番を間違えて詰んでしまうとか、そういうことは起きないようになっています。
その他、Accessible ルールの特徴です。
6 つのメダルを全て集めるとガノン城へのレインボーブリッジが出現します。そのため 6 つのメダルを集めてガノンを倒すことが最終的な目標になります。
精霊石とメダルは 9 種類の中でランダムにシャッフルされていて、ダンジョンをクリアするといずれかが手に入ります。たとえばデクの樹をクリアすると精霊石またはメダルのどれか 1 つが手に入ります。9 種類のうち 1 つはゲーム開始時に所持しています。
時の扉は最初から開いています。大人・子供への時代移動も無条件でできます。
歌は歌同士、12 種類の中でシャッフルされています。
デクの樹への道を塞ぐミドや、ハイラル平原への道を塞ぐ Pokey 君は最初からいません。
カカリコの門は最初から開いています。
ゴシップストーンを調べるとヒントがもらえます。
子供のお面イベントは必ずハイラル城にいるマロン (不思議なタマゴ) からスタートします。このアイテムはシャッフルされません。
迷いの森にあるお面ステージでは ドクロのお面とまことのお面を見せることで 2 つ報酬を貰うことができますが、Accessible 設定ではまことのお面の方の報酬を受け取る必要はありません (時間がかかるため、ここには重要アイテムが配置されない設定になっている)。
わらしべイベントは必ず処方箋以降からスタートします。わらしべイベント用アイテムが手に入る場所はランダムです。
Accessible Weekly の他に Accessible Brackets という設定もあります。ほとんど Weekly 設定と同じですが、シード作成ロジックで「まことのメガネなしの砂漠越えを考慮するかどうか」だけ異なります（メガネなしで砂漠越えをすること自体はどちらでも許可です）。大きなレースでは Weekly 設定がよく使われますが、少人数のレースでは Brackets 設定が使われることもあります。
No IM/WW（バグあり）
時オカランダマはバグ制限の方が人気ですが一応 No IM/WW というバグありルールもあり、このルールでトーナメントが開かれたこともあります。
ルールはその名の通り RBA/GIM/Wrong Warp とバージョン限定技のみ禁止で、ガノンを倒す前にメダルを 6 種集めて虹橋を出しておくことがクリアの条件です。パッチツールの設定は No IM/WW Tournament プリセットを使います。ただし 2019 年 8 月現在バグありランダマは全く流行っていません。
それから遊び方のルールとは少し違いますが、ランダマはネタバレ禁止が原則なので注意です。ネタバレとは、たとえばレース相手の人の配信やミラー配信を見ながら走ったり（stream snipe と呼ぶらしい）、自分の配信チャットにいる人に答えを聞いたり、レース相手の人とボイチャしながらどこで何を見つけたとか教えたりうっかり喋ったり、そういうのは基本的にダメです。走者本人はもちろん、特に人気配信者の人はリスナーが良かれと思ってレース相手の状況を解説し始めたりしないようしっかり教育する必要があります。
とは言ってもランダマ界隈は全体的にまったりエンジョイな雰囲気なので、ガチガチのトーナメントレースやトップランナーでない限りはそこまで気にする必要はないです。もちろんレース相手の人と合意が取れていればネタバレや相談も全く問題ありません。