2019年8月8日木曜日

導入方法

ランダマをやるためには Wii の時オカ VC 、または初期版の 64 カセット+吸い出し機のどちらかが必要です。

使用する ROM の言語は日本版で問題ありません。ただしパッチ後テキストは英語になります。

Wii VC を使う方法

Wii と時オカの VC があれば Wii を使う方法が 1 番安くて簡単です。ただしショッピングチャンネルが死んで既に VC の新規購入はできなくなっているので、これから買うつもりなら時オカ VC の入っている Wii をどこかで探すしかありません。メルカリとかで「wii 時オカ」で検索するとたまにヒットするらしいです。

必要なもの
  • Wii と時オカ VC
  • SD カード
  • showmiiwads
  • wii mod などの wad マネージャアプリ(Wii にインストールして使う)

******

  1. この辺を参考に homebrew と bootmii を Wii にいれる
  2. bootmii と showmiiwads を使って WAD ファイルを取り出す。これの手順 7 までとまったく同じ手順でできます。
  3. さっき作った WAD ファイルと、Showmiiwads フォルダの中にある common-key.bin ファイルをわかりやすい場所に保存したら準備完了!
  4. 下の「ランダマをプレイする」を参考にパッチする
  5. パッチしたゲームファイルを Wii 用の SD カードに入れる
  6. Wii に wad マネージャアプリをインストールして、そのアプリを使って Wii にランダマをインストールしたら終わり!

別のシードをプレイする時は wad マネージャアプリで新しいシードを上書きインストールするだけで大丈夫です(本当はマネージャアプリで古いシードをアンインストールしてからインストールし直すのが確実みたいだけど…)。マネージャアプリを使わずにチャンネル削除をするとチャンネルが正しく削除されないことがあるので、チャンネルの追加や削除はマネージャアプリ経由で行ってください。

まれにゲームのインストールがうまくいかなくてセーブが機能しなくなることがあるみたいなので、走り始める前にセーブリセットを試しておくのがおすすめです。ウィークリーレースのような大きなレースでも動作確認目的であればレース開始前にゲームファイルを開いて操作やセーブを試すのは許可されています。

64 カセットから吸い出す方法

吸い出し機の中で 1 番確実なのは Retrode2 かなあと思います。私が使ってるのも Retrode2 です。よく売り切れてるけどね。
https://www.dragonbox.de/en/accessories/cartridge-dumper/retrode-2-cartridge-dumper
https://www.dragonbox.de/en/accessories/cartridge-dumper/retrode2-n64-plugin-cartridge-dumper

Retrode2 は必ず Retrode2 と N64 アダプタの両方を買ってください。片っぽだけじゃウゴカナイヨ。本体 + アダプタ + 送料で 1 万程度です。

あとは 64drive。こっちは 2.5 万近くしますが、吸い出しだけでなく SD カードからのエミュレーション機能もあります。つまり吸い出しと実機でのランダマプレイがこれ 1 本で済むので、どうせならランダマも実機でプレイしたいな~と考えているなら十分ありだと思います。なおこちらもよく売り切れている。それから SD カードの取り出しが若干面倒だという噂を聞いたことがあります。
http://64drive.retroactive.be/purchase.php

輸入なしで買える吸い出し機を検索すると n64dumper が出てくることがありますが、あれは私が人柱して結局時オカは吸い出せなかったのでおすすめしないです。

64 の吸い出しといえば gameshark も有名ですが、接続の規格が古い上に最近の OS では動かないので特殊な環境を持っている人でなければランダマ目的で使うのは厳しいと思います。


吸い出した後は下の「ランダマをプレイする」の手順でパッチします。

パッチした後はエミュレーターを使ってパソコンでプレイするのが楽だと思います。レースでエミュレータを使う場合は特定の種類のエミュレーターを使う必要がありますが、project64 1.6 か project64 1.7 を使えば間違いないです。Bizhawk でもいいんだっけ…あまり自信がないので知りたい人がいたら調べてきます。
↑嘘です。ランダマの推奨環境は RetroArchBizhawk のどちらかみたいです。Project64 は一応動くらしいですが正確にエミュレーションされないのでバグりやすいみたいです。
正直エミュレータでのプレイには詳しくないのでセットアップ方法とかは wiki で調べてください。

エミュレータではなく 64 実機でランダマをプレイしたいなら Everdrive や 64drive などのフラッシュカートが必要です(64drive は私は持っていないので動作未確認です)。

Everdrive は 2.5 と 3.0 がありますが、時オカで気になる違いはリセット無しセーブの有無だけだと思います。2.5 だと電源ボタンを切ってしまうとセーブが保存されず前回リセット以降のセーブがなかったことになってしまうのですが、3.0 だと電源ボタンを切ってもセーブが保存されるんですね。対策としては電源ボタンは使わずリセットボタンを押すようにすればいいだけなので値段の安い 2.5 で良いんじゃないかなあと思います。2.5 は 1 万ちょい、3.0 は 2 万前後です。
その他 Everdrive については usamune さんのブログ記事に詳しく書かれています。
https://www.usamune-hello.work/entry/usamunerom-introduction2

Everdrive はリセットした時に SD カードメニューに戻ってしまいますが、64drive だと実機と同じでゲームタイトルに戻るみたいです。そういう意味ではフラッシュカートとしても 64drive の方が優秀で、Everdrive は 1 リセットにつき 5 秒程度のロスになります。



どうしても吸い出し環境を整えるのが難しければランダマのディスコードサーバーに行くとそういう人向けの情報が転がってます。

ランダマをプレイする

  1. ランダマの公式サイトを開いて Play Now ボタンをクリック
  2. 各種タブでシードの設定をします。よくわからなければ初期設定のままでもいいですが、初期設定で作られるシードは面倒臭い要素が多いので個人的には Setting Preset (設定プリセット)を Accessible Weekly にするのがおすすめです。もっと詳しく知りたい人はこっちのページも見てね
  3. 設定が終わったら「Generate Seed」をクリック
  4. シード作成が終わったらロムファイルを突っ込みます。VC から吸い出したファイルを使うなら Output Format を .wad にして、「Drop original OoT 1.2~」のところにさっき作った WAD ファイルを指定、「Drop Wii common key file~」に common-key.bin ファイルを指定します。その下は空欄のままで大丈夫です。64 から吸い出したファイルを使うなら Output Format は .z64 のまま「Drop original compressed OoT~」のところに吸い出したロムファイルを指定するだけです。
  5. プレイヤー ID は 1 のままにします(これは MultiWorld 用)。Persist Cache (キャッシュを残す)のチェックは入れておくのがおすすめです。チェックを入れておくと次からロムファィルのデータをキャッシュから取得してくれるようになるので毎回ロムファイルを突っ込む手間が省けます(便利!)。cosmetics や sfx はアクセサリ設定で、リンクの服の色とか音楽とか効果音とかフリーダムに変えられるのでお好みで設定します。
  6. 最後に Patch Rom をクリックするとパッチとダウンロードが始まります。終わったらあとはファイルをエミュレーターや Wii、フラッシュカートで起動すればランダマがプレイできます。
その他色々
  • シード作成後のページで Spoiler Log ボタンを押すか、Save Spoiler Log File をクリックすると答え合わせ(どこにどのアイテムがあるか)が見られます。Spoiler Log は情報量が多いので、どこかで詰んで困った時は「Playthrough」の部分を見るのが必要アイテムが取得順に並んでいてわかりやすいと思います。
  • シード作成後のページやゲーム起動後のファイルセレクト画面には謎のアイテムアイコンが 5 つ並んでいますが、これはシード確認用なので特に意味はないです。ゲーム画面のアイコンとレースシードページのアイコンを見比べて、間違ったシードを使っていないか確認するのに使います。